本田哲也,田端信太郎,広告やメディアで人を動かそうとするのは、もう諦めなさい。を読んだ.情報爆発により,主導権は消費者にシフトした.このような時代に人を動かすためには,様々なメディアの特性を理解し適切に組み合わせることと,インサイトを掘り出して世の中の空気を作ることが重要.

1. 「たくさんの人に見てもらえるほどよい」は本当か?

  • 情報爆発時代に主導権を持つのは「受け手」.
  • 事前に全てをコントロールしようとする発想をあきらめる.アンコントロールを受け入れる.例えばソーシャルメディアや口コミは完全にコントロールはできないもの.
  • メディアの特性を理解し,最適に組み合わせることが重要.例えば,マスに働きかけるならテレビCMが最適だが,個々人に働きかけるならインターネット広告が良い.

2. なぜ,人は「動く」のか?

  • 1000人から10億人まで,スケールごとにポイントを整理する.詳細は本書を参照.

3. 「人を動かす」ことをあきらめない

  • 人を動かす新しい方法論戦略PR.製品を大々的に売り出すのではなく,その製品が必要とされるような世の中の空気を作る.
  • 現代人は一日に4000もの広告メッセージを受けている.
  • コントロールできない広告手段の対応用に,20%を対応予算として残しておく.
  • 3割は,コントロールできないものとして,社会や消費者に委ねる勇気も必要.